楽しいARTに囲まれたイタリア
イタリアに一度行ったことのある方なら、
絶対に見たことのある
ニヤっと気分を明るくさせる
なんともユニークな道路標識。
本当なら通行禁止、日本と同じ意味であるべき。
違うのは、実はこれアートでもあるということなんですよ。
現代アートを担う一人
私が大好きなアーティストの一人。
Clet Abraham(クレ・アブラハム)、自称、
sticker urban artist(ステッカー・アーバン・アーティスト)。
フランス生まれのクレは、もう長年イタリア各地に住んできました。
ローマ、ボローニャを経て、現在は、フィレンツェにアトリエを構えている今、
注目の現代アートを担う一人なんです。
彼がこの新しい形のアートを考案したのは5年前の2010年に、
はがせるシールを使って、あくまでも、
道路標識の意味は伝わる形を残しながらも楽しいアートを発明してきました。
彼は道路標識を見て、
都市に新しいスペースを回復しなければならない、
道路標識に本来の意味に加えてほかの新しい解釈を与えなくてはという思いを持ち、
この何ともユーモラスなデザインを道路標識に施したそうです。
また、何事にもユーモアが大切であるように、
物事を尊重することも大事なので、
簡単にはがすことのできるステッカーを使用したそうです。
彼はこの種のアートで自由の境界線を探るというアプローチを試みました。
自らをアートという場におき、社会ルールのシンボルとして
もっとも目立つものを利用したということで、勿論、警察官に現場を見つかったら、
高い罰金を払わされるのは、覚悟の上というのですから腹も据わっています。
そこまでしても、公共スペースの機能について皆が考え討論するきっかけを
作りたいと思っていたのです。
彼のアートでITALIAがアート化される
クレは、シンプルで知的に見る者と相互作用する作品を
創造することは可能であるということを見せてくれるのです。
アートと創造力を使えば、都市景観の極平凡なものも美化され、
ユニークなものとなっていくことを証明しているのではないでしょうか?
クレに留まらず現在注目のアーティストは、フィレンツェのモニュメントを利用した
期間限定オブジェなども市の依頼で創作展示するといったこともしたひとです。
ユニークなアートをこれからも見せてくれることでしょう。
これも彼の代表的なアート作品です。
フィレンツェの街中にドーンっと立派に設置されています。
フィレンツェほか、イタリアやフランスの街角で彼の作品探しをしてみてください!
彼のほかの作品も見てみたい方はFACEBOOKページををご覧ください。
ほんとになんてユニークな感性がある方なんだ!
と感心します。
http://www.facebook.com/pages/CLET/108974755823172