“ガリアーノのマルジェラ”を徹底解剖
ファッション界で異質な存在感を放ち続ける「メゾンマルジェラ(Maison Margiela)」ですが、2015年に現在のブランド名に変更となるまでは「メゾンマルタンマルジェラ(Maison Martin Margiela)」というブランド名でした。
同ブランド創設者でありクリエイティブデザイナーを務めたマルタン・マルジェラが2008年に引退して以降、新たにメゾンの舵を取ったジョン・ガリアーノによってブランド名が変更となったのです。
メゾンのトップがガリアーノに代わってからは、伝統をリスペクトしつつもよりデイリーユースしやすい、誰でも手が出しやすいアイテム、コレクションが増えたように感じます。
実際に、4ステッチがデザインされただけのシンプルな財布やバッグ、ロゴを全面に押し出したTシャツやパーカーなど一目見ただけでマルジェラだと分かるアイテムが増えたのは確かです。
匿名性がなくなったという古くからのファンの声もありますが、実際に売上は右肩上がり。
今の時代にあった商法を取っていると言えるかもしれません。
ガリアーノの大ヒット作
ガリアーノ就任後に生み出されたアイテム、コレクションラインの中で最も人気なのは、おそらく5ACシリーズでしょう。
イタリアはフィレンツェの職人の手によって全てハンドメイドで作られているバッグで、出し入れ可能なライニングによって変化するクラシカルかつ独創的なフォルムやディテールまで徹底的にこだわったデザインが女性に大人気です。
2016年春夏のコレクションで発表されてから現在に至るまで人気は衰えることを知らず、毎シーズン様々なカラーや素材の5ACが発表されています。
にanonymity of the lining(ライニングの匿名性)という新たなコンセプトを打ち出したガリアーノですが、これはブランドとしての匿名性にこだわり続けたマルタンの意思を継承しているように思えます。
こうして5ACシリーズはメゾンの新たなアイコンとなったのです。
ぜひ皆様も新たなメゾンのシンボルである5ACバッグをゲットしてみてください。