海外サッカーの難しさ!
Vol.1と2では伊藤壇選手とバランススタイルのモデルを務めてくださっている夕弥さんとの出会いのエピソードなどをお聞きしましたが、今回は伊藤壇選手が経験したきつかったことや驚きの体験談などを聞かせていただきました!
ー(私が伊藤選手のことを)勉強不足で申し訳ございませんが、壇さんは最近はどこでどのような活動をされていたのでしょうか。
壇:最後に東ティモールって国でプレーしてて、そこからちょっと間が空いて、1年半くらい空いたんだけど、2月末からグアムでプレーをしてた!先週リーグが終わって帰ってきたんだけど、22カ国回ってこれを最後に現役を引退する。
ー他の選手で22カ国も回っている選手は聞いたことがないですけど、ほかにいますか。
ゆうや:まぁ、(壇くんは)ギネス記録保持者だからね。
壇:(多い選手でも)12カ国くらいだろうからね。
ーどのリーグが1番むずかしかったとかはありますか。日本人は合うリーグ合わないリーグがあると思うんですが。ドイツは合うけどスペインでは苦労してるイメージがあるのですが。アジア圏内のリーグだと難しかったと思うリーグはありますか。
壇:サッカーはどこのリーグに行ってもルールとかは一緒だけど、私生活が充実しているとサッカーの結果に結びついてくるから、そういう意味ではインドの生活がきつかったかな。毎日、カレーしか食べてなかったからね。試合直前に出るのもカレーだし。
ーそれはきついですね。
壇:それで、やっぱりきついのはアウェイの試合とか行って一つのセミダブルくらいのベッドにアフリカ人と二人並んで寝たりするんだよね。そういうのとかを経験すると日本は環境に恵まれすぎているってのはあると思う。全く生活スタイルが(海外と日本とでは)違うから。
ーインドでのサッカーが最も過酷だったとおっしゃっていましたが、インドリーグにはいろんな国の選手がいるのでしょうか。
壇:そうだね。アフリカ人もいるし、もちろん日本人も俺の後にはいたね。でもアフリカ系の人が多かったかな。あ、ブラジル人も多かったね。インドは生活面ではきついけど給料の部分ではかなりよかったから割り切れる人にはいいリーグかもしれない。
ーインドでの生活は食事面以外でもきついことはありましたか。
壇:んー、文化が違うから、昔、日本人が学んだカースト制の名残があったりするんだよね。だから同じチームメイト同士でも一緒にご飯食べなかったり。用務係の人にも横柄な態度で「スパイクもってこい」とか「これ洗っとけ」とかいう選手もいた。日本では考えられないけど向こうではそれが成り立ってた。
ー壇選手はその文化の違いにもすぐに慣れることができましたか。
壇:いや、慣れなかったね。どこまで介入していいかわからないからね。そういうのはね、現地には現地のやり方があるから。現地の人から見ると俺たちは外国人だし、そういうのを見て、(俺が)一緒に食べるように呼びかけても、「俺はいい」って断られたりした。その後、(その選手は)みんなが食べ終わってから一人で食べたりしてた。
今回は伊藤壇選手のサッカー人生について書きました。22カ国も回りながらもインドの過酷さの話はとても印象的でしたし、驚きの連続でした。
次回はインドサッカーについて、そして香港リーグでの話について書こうと思いますのでぜひ、楽しみにしてください!
バックナンバー
▼ vol.1
夕弥さんとの出会いについて
▼ vol.2
伊藤壇選手に直撃インタビューvol.2