ジンクスを覆すPKでの優勝でイタリアが欧州王者に!
コパアメリカやEUROなど、各大陸王者を決める熱戦が繰り広げられたこの約1ヶ月。
試合時間が、日本だとどうしても朝方になることが多く、次の日に仕事や学校があるのに目をこすりながら見ていた方も多いのではないでしょうか?
そんな、サッカーファンにとってはたまらない1ヶ月を締めくくるEURO2020の決勝が11日に行われました。
欧州王者を決める世界最高峰の戦いは、53年ぶり2度目の優勝を目指すイタリアと、悲願の初優勝を目指すイングランドのカード。
試合は、序盤に動きました。右ウイングバックのトリッピアーのクロスを、ファーサイドで待ち受けていた左ウイングバックのショーが綺麗に合わせてイングランドが先制点を獲得。両ウイングバックの攻め上がりによる先制点は「なんとしても勝つぞ」という勢いを感じられました。
強固なカテナチオを武器に今大会を勝ち上がってきたイタリアは、まさかの先制点を献上という予想外の試合展開の中で、徐々にボール支配率を高めていきました。
マンチーニ監督の熟練の交代策を駆使しながら、後半も変わらず我慢して攻め続けたイタリア。
67分についに同点に追いつくことに成功。コーナーキックから流れでヴェッラッティがヘディングシュートをし、キーパーがセーブしたこぼれ球をセンターバックのボヌッチが詰めて試合を振り出しに戻しました。90分では決着がつかずに延長戦に突入。
延長戦では、お互い一歩も引かずに熱い攻防戦が繰り広げられましたが、点は入らないままPK戦での勝負にお互いの悲願を懸けることに。
PK戦では、イタリア代表のゴールキーパー、ドンナルンマがPKを2本セーブ。ポストにあたったシュートも含めて3本のPKを止めたイタリアが3-2で勝利しました!
この勝利で、イタリアは53年ぶり2度目のEURO制覇となり、過去5度の事例から作られた「EUROの同一大会において2度目のPK戦となった国は必ず負ける」というジンクスも破っての優勝。
国中が歓喜に酔いしれる素晴らしい勝利でした。
1年遅れでの開催となったEURO2020、コロナ禍とは思えない満員のスタジアムを久しぶりに見ることができて皆さんも嬉しかったと思います。
早くも来年にはカタールW杯が控えているサッカー界。コロナを吹き飛ばすような熱い戦いを期待しましょう!