不整脈が見つかり、サッカーを辞めなければいけないことに対し、涙が止まらなかったアグエロ選手
15日、アグエロ選手が所属するバルセロナの本拠地カンプ・ノウで会見が行われ、現役引退を発表しました。
アグエロ選手は、マンチェスター・シティのレジェンドとして退団した後、今夏から名門バルセロナに入団し、ベテランながらもその得点力に期待が高まっていました。
しかし、10月30日に行われたリーグ戦第12節アラベス戦の前半に胸の痛みと呼吸困難を訴えて途中交代。試合後の検査で不整脈と診断されました。
当初は、3ヶ月の離脱と発表されていましたが、現地メディアを含む多くの媒体が、日にちが経つごとに引退の可能性を報道。
サッカーファンも心配と不安な気持ちになる方が多かったと思います。
バルセロナのチームメイトやラポルタ会長、イギリスで指導を受けたジョゼップ・グアルディオラ監督らが見守る中で会見に出席したアグエロは、コメントの度に涙ぐんでいました。
引退の決意、その涙を見て、同郷の盟友であるリオネル・メッシ選手もインスタグラムを更新。
「僕たちはとても美しい瞬間とそうではなかった瞬間をともに生きてきた。そして親友になった。ピッチの外でも、それらの思い出とともに生き続ける」と労いの言葉をかけました。
不完全燃焼のまま引退することになったアグエロ選手ですが、既にキャリアはスーパーレジェンド級。
2006年に加入したアトレティコ・マドリーでの5シーズンでヨーロッパリーグ優勝などを経験し、公式戦234試合で101ゴールを達成。その後、2011年にマンチェスターシティへ移籍し、公式戦390試合で260ゴールを記録。44シーズンぶりにリーグ制覇を果たした2011-12シーズンの最終節で後半アディショナルタイムに優勝へ導く決勝弾を決めたのは、サッカー史に刻み込まれるゴールとなるでしょう。
これから、サッカーに携わっていくキャリアを続けるのか、サッカーから距離を置いて生活するのかは本人次第ですが、彼が残したゴール、サッカーに対する姿勢はこれからも忘れられるものではありません。