契約満了となった選手が勝利の立役者になった天皇杯
19日(日)、JFA 第101回全日本サッカー選手権大会の決勝戦が行われました。
3大会ぶりの優勝を狙う浦和レッズと、初優勝を狙う大分トリニータの対戦。長年クラブを支えてきた宇賀神選手と槙野選手が契約満了、阿部選手が現役引退と、変化のある年の最後の試合で気合いが入っていた浦和レッズ。今シーズンでJ2降格が決まり、片野坂監督のラスト試合となる決勝でなんとか初栄冠を掴みたい大分トリニータの一戦は、近年稀に見る熱いゲーム内容でした。
前半6分に江坂選手のゴールで浦和レッズが先制。その後、前半は浦和レッズが押し込む展開となりますが、片野坂監督率いる大分トリニータも黙ってはいません。
後半になると、中盤のポジションを菱形に変更。その変更が功を奏し、 後半は大分トリニータが攻め込む形が多く見られました。
しかし、浦和レッズも終盤に5バックにして逃げ込む姿勢を見せ、そのまま1−0で終わるかと思われた後半終了間際、大分トリニータの下田選手からの見事なクロスにヘディングで合わせて大分が同点に追いつきます。
ドラマチックな展開となった後半ですが、その後にさらにドラマチックな場面が待っていました。後半ロスタイム、コーナーキックの流れから槙野選手が値千金の勝ち越しゴールを奪い、国立競技場は感動と興奮の波に飲み込まれました。
そしてそのまま試合終了。浦和レッズが勝利し、3大会ぶり8度目の栄冠を手に入れました!
SNSでは「こんなに感動する天皇杯は久しぶり」「槙野は本当に持ってる」「大分にも感動」などの声が多数上がっており、浦和レッズだけではなく大分トリニータのサッカーにも称賛が集まっています。
約5万7000人のサッカーファンが集まり、久しぶりに熱気に包まれたスタジアム、そして決勝戦らしいドラマチックな展開で終わった試合。
やっと、サッカーの醍醐味を肌で関じることが出来て嬉しい方が多いのではないでしょうか。
来シーズンのJリーグも、全力で応援しましょう!