谷口彰悟
カタール1部のアル・ラーヤンは12月28日、日本代表DF谷口彰悟を獲得したことを発表しました。
筑波大から2014年に川崎フロンターレ入りした谷口選手は、すぐさま主力に定着し、9シーズンにわたって同クラブで活躍。
国内屈指のセンターバックに成長し、4度のJ1リーグや天皇杯、国内カップ戦などを制覇しました。
また、2015年に初キャップを記録した日本代表としても、これまで16試合に出場しており、カタール・ワールドカップにも参加。
31歳となって迎えた本大会では、グループステージ第3節のスペイン代表戦とラウンド16のクロアチア代表戦でフル出場を果たし、大会後の今月19日には「海外の全く違ったサッカー環境に身を置き、サッカー選手として成長したいという想いでチャレンジする決断をさせていただきました」と、海外挑戦を前提に川崎Fを退団することを発表していました。
相馬勇紀
W杯カタール大会に出場した名古屋の日本代表MF相馬勇紀が、ポルトガル1部カザピアに移籍することが1月7日までに分かりました。
名古屋はこの日、海外クラブと交渉を進めているため、翌日の始動には参加しないことを発表。関係者によれば、買い取りオプション付きの期限付き移籍で、現地のメディカルチェックを経て正式契約するという。
19年に早大から名古屋入り。持ち前の突破力と豊富な運動量で頭角を現し、同12月のE―1選手権で日本代表に初招集されました。
4位で惜しくもメダルを逃した21年東京五輪にも全6試合に出場。昨夏のE―1選手権では、3得点2アシストの活躍でMVPに選出され、W杯カタール大会のメンバー入りをも手繰り寄せました。
カザピアは20年に米国人投資家のロバート・プラテク氏が買収し、今季84季ぶりに1部復帰。
強化最高責任者はかつて同1部サンタクララで日本代表MF守田英正を獲得したボア・アウマ氏で、22年7月に加入したMF邦本宜裕に次ぐ新たな日本人獲得を画策する中で、W杯1次リーグ第2戦のコスタリカ戦に出場した相馬に白羽の矢を立てたといいます。
次回26年W杯では主軸として期待される高速ドリブラーが、満を持して海を渡ります。
岩田智輝
横浜F・マリノスは12月30日、DF岩田智輝がスコットランド1部のセルティックに期限付き移籍することを発表しました。
移籍期限は2023年6月9日までで、買い取りオプションが付帯しています。
2021シーズンに大分トリニータから横浜FMに加入した25歳の岩田は今シーズン、明治安田生命J1リーグで32試合に出場して2ゴールを記録。主戦場のセンターバックだけではなく、中盤戦までボランチも務めるなどチームを支え、横浜FMの3年ぶり5度目のJ1優勝に大きく貢献した。シーズン後には、DFとして16年ぶりのJリーグMVPも受賞するなど飛躍の年となりました。
岩田は横浜FMを通じて、「自分の夢であった海外移籍をする決断をしました」と報告し、以下のように続けました。
「横浜F・マリノスにきて本当に良かったと思っていますし、なによりサッカー選手として人としてたくさん成長させてもらいました。期限付き移籍する前に目標であったリーグ優勝をする事が出来て、チームメイト、スタッフ、ファン・サポーターの皆さんに感謝しかありません。ありがとうございます!マリノスファミリー最高です!!この海外移籍に満足せず、ここからさらに成長していきたいと思います!まだまだこれから」
なお、元横浜FM指揮官であるアンジェ・ポステコグルー監督が率いるセルティックには現在、古橋亨梧、旗手怜央、前田大然、井手口陽介が在籍しており、今月には小林友希の加入も決まっており、岩田の加入で1月には日本人選手が6人となります。
小田裕太郎
J1神戸のU―21日本代表FW小田裕太郎が、スコットランド1部ハーツに移籍することが12月18日に分かりました。
関係者によると、近日中に発表される見通し。神戸にとっては同1部セルティックに加入したDF小林友希選手に続く海外挑戦となります。
下部組織出身の小田は、181cmの長身にスピードを併せ持つアタッカー。ユース時代に年代別日本代表での試合映像が動画サイトにアップされた際、フランス代表FWエムバペとサイズやプレースタイルが似ていることから「和製エムバペ」と評されたスケールの大きい好素材です。
17歳で2種登録されていた2019年4月、ルヴァン杯1次リーグ・C大阪戦で公式戦初出場。早くからポテンシャルの高さは注目されていた。トップチームに昇格した20年からの3シーズンで定位置獲得には至らなかったが、今年11月に行われたU―21日本代表の欧州遠征では、同ポルトガル代表との国際親善試合で1得点をマーク。24年パリ五輪での活躍も期待されています。
ハーツは過去4度のリーグ優勝を経験している古豪。19―20年には現在G大阪でプレーするFW食野亮太郎が在籍していました。