バルサがスーペルコパを制覇
スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)決勝が15日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦しました。
昨シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)の優勝および準優勝チームと、その2チームを除いたラ・リーガ上位2チームによって争われるスーペルコパ。
サウジアラビアのリヤドで行われる決勝の顔合わせは、レアル・マドリードとバルセロナとの”エル・クラシコ”となりました。
レアルはPK戦の末にバレンシアを下した準決勝からスタメンを3枚変更。
前線にはフェデリコ・バルベルデ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス・ジュニオールの3人が並びました。
対するバルセロナもベティスと対戦した準決勝からスタメンを3人入れ替え、ペドリやガビ、ウスマン・デンベレ、ロベルト・レヴァンドフスキといったお馴染みのメンバーが先発に名を連ねています。
最初にチャンスを作ったのはバルセロナ。11分、敵陣左サイドでボールを受けたガビがゴール前に鋭いクロスを供給し、レヴァンドフスキが頭で合わせたが、シュートは惜しくも枠の上へ外れました。
バルセロナは直後の13分にもチャンスを迎え、ボックス手前でボールを受けたレヴァンドフスキが右足で強烈なシュートを放つも、ボールはGKティボー・クルトワのセーブに阻まれポストに直撃し、こぼれ球をアレハンドロ・バルデが狙いましたが、こちらは枠を捉えきることはできません。
対するレアル・マドリードは18分、左サイドの敵陣深くに侵入したフェルランド・メンディがゴール前にクロスを供給し、ボックス中央で待ち構えていたベンゼマがヘディングシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠を外れ、先制点とはなりませんでした。
その後もレアル・マドリードは、最前線のベンゼマが中盤まで下りて起点作りを試みますが、バルセロナの集中した守備対応に遭い、なかなかシュートに持ち込めない展開が続きます。
試合の均衡が破れたのは33分、セルヒオ・ブスケツが敵陣左サイドで激しくプレスをかけると、こぼれ球をデンベレからペドリへと繋ぎ、素早くボックス手前のレヴァンドフスキに展開。レヴァンドフスキがボックス内にスルーパスを送ると、これに反応したガビがワンタッチからGKクルトワとの一対一を冷静に沈め、ゴールネットを揺らし、バルセロナが先制に成功。
45分には、フレンキー・デ・ヨングがピッチ中央付近で滑り込みながらDFラインの背後にスルーパスを供給し、抜け出したガビがボックス内に持ち込み中央に折り返すと、ゴール前に走り込んだレヴァンドフスキが冷静にゴールに流し込み、バルセロナが前半でリードを2点に広げました。
得点を奪いたいレアル・マドリードは後半開始からエドゥアルド・カマヴィンガに替えてロドリゴを投入し、状況の打開を図ります。
後半最初に決定機を作ったのはバルセロナ。バルデが自慢の脚力を生かし左サイドを自陣から持ち運ぶと、ボックス内右に走り込むデンベレへパス。デンベレはワンタッチからシュートを放ったが、タイミング良く距離を詰めたGKクルトワのセーブに阻まれました。
69分、スコアボードを動かしたのはまたもやバルセロナでした。ピッチ中央でボールを拾ったレヴァンドフスキがボックス手前まで持ち運び、ボックス内左のガビにパスし、ガビが左足で折り返したボールにファーサイドでペドリが合わせゴールネットを揺らし、バルセロナがリードを3点に広げます。
3点ビハインドとなったレアル・マドリードは79分、味方とのパス交換で中央を突破したロドリゴがボックス手前からシュートを放ちますが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブに阻まれます。
大量リードを奪ったバルセロナは得意のパス回しで時計の針を進め、レアル・マドリードに決定的なチャンスを作らせません。
後半アディショナルタイムにベンゼマが意地の1点を返すも、反撃はここまで。試合は1-3で終了し、バルセロナが4大会ぶり14度目の優勝を果たしました。
なお、シャビ・エルナンデス監督体制のバルセロナにとっては初のタイトル獲得となっています。