謎に包まれたマルタン・マルジェラが全面協力、衝撃のドキュメンタリー
ベルギー出身のファッションデザイナー、マルタン・マルジェラが1988年に創設したシグネチャーブランド「Maison Margiela」は、同年のパリコレクションデビューから瞬く間に世界的ブランドとしての地位を確固たるものとしました。
その”匿名性”と過去に類を見ない斬新なデザインの数々は世界中のファッショニスタたちを魅了し、ファッション界でも異質な存在感を放っています。
しかしそうしたメゾンの興隆とは裏腹に、デザイナーであるマルタン・マルジェラは表舞台から姿を消していきます。
メディアへの露出を嫌い、自身の顔を明かすことすら無かったマルタンですが、9月17日より日本での公開となった映画「マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”」ではなんと本人の肉声によってメゾンやマルタン自身の来歴が語られています。
アメリカなど海外諸国では「Martain Margiela: In His Own Words」という原題で昨年に一足早く公開されていた大ヒット作が、遂に日本でも公開とあってファンの間では大きな盛り上がりを見せています。
今作のメインビジュアルは真っ白な背景にタイトル、キャストなど最低限の情報しかデザインされていない、いかにもマルジェラらしいものに。
本編ではどのような真実が語られているのか、ファンの好奇心を更に掻き立てるような斬新なビジュアルです。
マルタンの信頼を勝ち取った男の手がける作品
この映画の監督・脚本・撮影を担ったのはドイツ人監督のライナー・ホルツェマー。
彼は今回の映画撮影実現のため、マルタンに出演をオファー。しかし彼へのインタビューや映画の出演を希望するメールは数え切れないほど届いているため、数ヶ月経っても返信は得ることができなかったそう。
しかし二通目となるメールを送った際、彼に近しい人物がホルツェマー監督の代表作「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」を観ていたことでマルタン本人にオファー承諾を提案。
マルタンのようにメディア露出を避けてきたドリスにとって初となるドキュメンタリー出演作として大きな話題を呼んだ同作は、ホルツェマー監督の名声を大きく高めることとなりました。
そうしてマルタンの出演承諾を得た監督は、ミステリアスな存在として知られる稀代のデザイナーのこれまでのキャリアを、数々のメモや試作品をもとに振り返る貴重なドキュメンタリー作品として完成させました。
もちろん顔出しはNG、声のみの出演となっていますが、それでも彼の肉声によって語られる足袋ブーツ誕生の舞台裏や、彼の服作りに影響を与えた祖母との関係性、世界的デザイナーであるジャン=ポール・ゴルチエの元で働いたアシスタント時代など、今まで語られることのなかった彼の半生が明らかになるとあってファン待望の作品になっています。
関東では渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺にて公開されるほか、関西ではアップリンク京都、シネ・リーブル梅田にて、また名古屋でもセンチュリーシネマにて順次公開となっています。
もちろん、バランススタイルでも「メゾンマルジェラ(Maison Margiela)」のアイテムを多数取り扱っています。
ぜひ劇場で「マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”」をご覧いただき、ブランドの世界観やマルタンの服に対する思いに興味を持った方は、バランススタイルオンラインページやバランススタイル千駄ヶ谷店で同ブランドのアイテムをチェックしてみてください。