決勝トーナメント進出16か国が出揃う!
FIFAワールドカップカタール2022(カタールW杯)が、11月20日に開幕し、グループリーグの全試合が終了し、決勝トーナメントに駒を進めるチームが決定しました。
前回は、A〜Dグループの試合結果を振り返りましたが、一つ言えることは、サッカーは何が起こるか分からないってことですね。
今回は後編としてE~Hグループをご紹介させていただきます。
ノックアウト式の決勝トーナメントは1発勝負。
グループリーグとは異なり、各チーム目の前の試合で勝つことが求められる。果たしてどんなドラマが生まれるか。
是非、チェックしてみてください。
【グループE】世界を驚かせた日本、苦しみながら突破を決めた無敵艦隊スペイン
グループEの順位は、1位:日本、2位:スペイン、3位:ドイツ、4位:コスタリカ。
カタールW杯グループリーグでの1番の波乱は、このグループEでしょう。
日本が1位突破することを予想した人がどれくらいいるでしょうか。ドイツとスペインの優勝候補2国を破り堂々の首位通過し、日本の歴史が変わる時がついにきたかもしれません。
無敵艦隊スペインがここまでグループリーグで苦戦されることは想定されなかったはず。第3戦で日本に負けるも、得失点差でドイツを上回り2位通過。苦しいゲームが決勝トーナメントでも予想されます。
ドイツにとって1つの時代が終わったのかもしれない今大会。FWジャマル・ムシアラらの若手が躍動するも得失点差でグループリーグ敗退。今後のチーム再建に期待しましょう。
日本にも勝利し、第3戦の試合途中までは決勝トーナメント進出の可能性を見せたコスタリカ。世界トップチームと戦える力を証明した大会だったのではないでしょうか。
【グループF】迫力満点のモロッコ、ベテラン勢が力を見せたクロアチア
グループFの順位は、1位:モロッコ、2位:クロアチア、3位:ベルギー、4位:カナダ。
攻撃の迫力に目がいきがちのモロッコですが、注目すべきは守備陣でした。
グループリーグでの失点はわずか1。そのディフェンス力にFWユセフ・エン・ネシリの攻撃力が加わりインテンシティが高いチームが完成。史上初のベスト8入りもありえるかもしれません。
苦しみながらも突破を決めた前回大会準優勝のクロアチア。ベテラン揃いの今のチームには勢いが物足りないですが、そこを埋めてくれる選手が登場すれば、本来の力を発揮できるはずです。
決め手に欠け続けたベルギーは、まさかのグループリーグ敗退。特に第3のクロアチア戦では、決定機を何度も外していました。
特にFWエデン・アザールは本調子に程遠かったように思えます。
カナダは36年振りの出場となりましたが、勝ち点を挙げることができずに大会を去ることとなりました。
【グループG】ブラジルが期待通りの結果、粘り強さが光ったスイス
グループGの順位は、1位:ブラジル、2位:スイス、3位:カメルーン、4位:セルビア。
王国ブラジルが期待通りの1位通過。各試合に良いサプライズと悪いサプライズがありました。
良いサプライズは攻撃陣が絶好調なことで、特にFWリシャリソンの仕上がりは良かったです。
悪いサプライズはFWネイマールの負傷です。しかし、エース不在でも優勝を狙える力が今のブラジルにはあります。
スイスは毎試合ギリギリの試合をみせていました。
特に第3戦のセルビア戦、お互いに決勝トーナメント進出の可能性を残しており、セルビアにリードされるも前半のうちに追いつき、後半勝ち越しに成功しました。トーナメントを勝ち上がる上でこの粘り強さは間違いなく必要になるでしょう。
ブラジルから大金星を挙げるも、無念のグループリーグでの敗退が決まったカメルーン。アフリカ勢として初めてブラジルから勝利したチームとして、明るい未来を残し、カタールの地を後にしました。
ピクシーことドラガン・ストイコビッチ監督が率いるセルビアは、やはり攻撃的で美しかった。
大会前の予想を上回る強さを発揮し、特に打ち合いとなった第2戦のカメルーン戦で見せたFWミトロビッチによる3点目。これは、グループリーグで1番美しい得点でした。
【グループH】打ち合いの強さが光ったポルトガル、息を吹き返した韓国
グループHの順位は、1位:ポルトガル、2位:韓国、3位:ウルグアイ、4位:ガーナ。
エースFWクリスティアーノ・ロナウドを中心として攻撃陣が爆発したポルトガル。第3戦は韓国に敗れるも、決勝トーナメントに向けて主力組の休養がとれ、万全の体制で決勝トーナメントを迎えます。
最終戦まで1分1敗とあとがないアジアの虎、韓国は土壇場で底力を発揮しました。
エースのFWソン・フンミンは怪我の影響でフェイスガードをつけての出場となり万全ではなかったですが、他のメンバーが奮起。
逆転で3大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めました。
ウルグアイはまさかの敗退。自慢の攻撃陣はグループリーグでわずか2得点。FWルイス・スアレスとFWエディンソン・カバーニのWエースは、共に無得点で大会を去りました。
決勝トーナメント進出もみえたガーナ。世界で戦えるアフリカ勢がまた1つできたことを証明した大会となりました。自慢の攻撃を支える守備を構築することができれば、ベスト8の壁を越えることができるはずです。