中村俊輔
J2の横浜FCに所属していた中村俊輔選手。
FKの名手としてJリーグや欧州で活躍していた中村選手は昨シーズン限りで現役を引退。
中村選手は、左足の正確なキックが最大の持ち味のミッドフィルダーで、Jリーグでは2000年と2013年にJリーグの最優秀選手賞、MVPを獲得するなど活躍しました。
2002年から2010年にJリーグに復帰するまでは海外に舞台を移し、イタリアやスコットランドのリーグなどでもプレーしました。
現在はJ2の横浜FCでプレーしていますが、近年はけがなどの影響もあって出場機会が大幅に減り今シーズンは、ここまでJ2のリーグ戦で5試合の出場にとどまっていました。
中村選手は、日本代表としても2006年と2010年のワールドカップに出場するなど活躍し、通算98試合に出場して24得点をマークしています。
中村選手は「長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました。一緒に戦ってくれたチームメイト、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれるドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、すべての皆様に感謝申し上げます」とコメントしました。
また中村選手は、横浜FCのトップチームのコーチに就任することを発表しており、指導者の道を歩ませています。
槙野智章
J1のヴィッセル神戸に所属していた槙野智章選手。
槙野選手は、闘志あふれるディフェンス、鍛えぬいた身体能力をいかしたプレーが特長のセンターバック。
対人に抜群の強さを発揮し、得点力のある超攻撃的DF=「DFW」としても脚光を浴びてきました。また、明るいキャラクターも兼ね備えるJ屈指のエンターテイナーは、“槙野劇場”と言われる様々なパフォーマンスなどでもファン・サポーターを魅了してきました。
地元・サンフレッチェ広島の育成組織を経て2006年からトップチームに昇格してプロ入り。
2010年シーズンには海を渡りドイツのケルンでプレーし、2012年には日本に戻ると、浦和レッズで10シーズンにわたって中心選手として活躍し、数々のタイトル獲得に貢献しました。
そして、現役ラストイヤーとなった2022年はヴィッセルのユニフォームに袖を通し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手らとともにピッチに立ち、限られた出場機会のなかでもJ1やACLなど各大会で奮闘。J1では歴代25位となる415試合に出場し、DFながら46得点を記録した。また、日本代表としてもAマッチ38試合出場4得点という数字を残し、2018年には念願のワールドカップ出場も果たしています。
さらに、現役ラストイヤーとなった2022年は、ヴィッセルでのプレーのみならず、クラブ応援番組のラジオパーソナリティーを務めたり、日本代表戦の解説を務めたりするなど、ピッチ内外で精力的に活動。シーズン終了後、11月からカタールで行われた「FIFAワールドカップカタール2022」ではABEMAで現役選手としては異例の現地解説を担当し、本田圭佑氏とのやりとりなどでも話題になりました。
槙野選手は「ヴィッセル神戸を愛する皆様へ。私、槙野智章の航海はここで終わりとさせて頂きます。これまで荒波に揉まれながらも、 たくさんの方の応援、励ましのおかげで ここまでくる事が出来ました。ここ神戸という街に上陸し、 新しい発見がたくさんありました!
それは僕のこれまでの旅で感じられなかった 経験や、見つけられなかったモノがここにはありました。僕の宝物であり、財産です。幸せな航海でしたよ。皆で大きな船に乗り、旅した1年。 そして17年という時間はかけがえのない時間です。次の旅の準備は出来てます!! サッカー界のお祭り男 槙野智章 第二章の開幕です。最後に一言 ♪どんな事があっても忘れはしない。 命ある限り神戸を愛したい♪ 」とコメントしました。
現役でのプレーに区切りをつけたなか、“槙野劇場第二章”ではどんな姿を見せてくれるのか、期待は膨らみます。
安田理大
J2の松本山雅FCに所属していた安田理大選手。
安田選手は、ガンバ大阪のアカデミーからトップチームに昇格してプロ入りを果たし、北京2008オリンピックにも出場。2022年末に現役引退した槙野智章選手らとともに「調子乗り世代」と呼ばれた世代の1人でもあります。
2011年からはオランダのフィテッセでプレーしたほか、ヴィッセル神戸や名古屋グランパス、ジェフユナイテッド千葉などでもプレー。
2022年から松本山雅FCに所属していました。2007年にナビスコカップのニューヒーロー賞、2014年にJリーグ優秀選手賞を受賞。日本代表としては7試合1得点の成績を残しました。
安田選手は「安田少年がイメージしていたサッカー選手生活を”ほぼ”過ごすことが出来ました。この”ほぼ”を取り除くことが出来なかったことが心残りですが、素晴らし過ぎるサッカー選手生活を過ごすことができました」と明るくキャリアを振り返りました。
今後については「ミチの未知なる道、キックオフ」とし、たくさんのことにチャレンジするとしています。
ハーフナー・マイク
ヴァンフォーレ甲府や日本代表などで活躍したハーフナー・マイク選手。
所属事務所のUDN SPORTSにより現役を引退することが発表されました。
ハーフナー選手も安田選手や槙野選手らと1987年生まれで、彼らとともにFIFA(国際サッカー連盟)U-20ワールドカップなどに出場しました。
横浜F・マリノスでプロデビューを果たし、ヴァンフォーレ甲府時代にブレイク。
2011年から所属したフィテッセでは2年連続2ケタ得点も達成しました。
その後はスペインのコルドバやヴィッセル神戸を経て、2021年から東海2部のFC Bombonera GIFUでプレーしていました。日本代表としては18試合4得点を記録しています。
ハーフナー選手は事務所をとおして「後悔することもあるサッカー人生でしたが、行く先々のチームや町でたくさんの素晴らしい出会いがありました。このサッカー人生で出会った人達と経験はぼくにとってのかけがえのない財産です」などとコメントしました。
駒野友一
元日本代表DF駒野友一選手。
2022シーズンをもって現役を引退することを発表しました。
駒野選手はサンフレッチェ広島の育成組織出身で、その後ジュビロ磐田、FC東京、アビスパ福岡に在籍。
2012年にはJリーグベストイレブンに選ばれていました。2019年からFC今治でプレーし、今季はJ3リーグ戦で16試合に出場していた。
また、国際舞台でも活躍し、2005年に日本代表デビュー。2006年のドイツ大会、2010年の南アフリカ大会で2度のワールドカップを経験し、Aマッチ通算78試合に出場しました。
駒野選手は、2023年からアカデミー普及部コーチに就任することを発表しました。広島のJ2降格に伴って2008年に磐田へ移籍して以来、16年ぶりの古巣復帰となります。主にスクールでの指導を担うそうです。